【我、犬故。】
演説。
それが恐らく俺を言うに正しい物だと思います。
自分勝手な政治とか、そういうものに宛がって。
行動しているのが自分故、そういうことでございます。
「面倒だと思いませぬか。」
それは禁句だと思うのであるのですが。
「申し訳ありませぬ。」
犬畜生故、あまり人の心を知りませぬ。
人の姿をしていても本心は犬でございます。
何か、ご不満がありましたら謹んでお受けいたします。
「ただ一欠けらの肉だけで良いのです。」
犬畜生に金が解りますか。
犬に金をあげたところで何かございますか。
「人間の姿をしている身故、金の問題はわかります。」
これで肉を買うことが出来る事も知っております。
「タマネギと、チョコレイトは止していただきたい所存にて。」
死んでしまいます。
犬に与えてはいけないものを与えてしまうと吐いてしまうのです。
苦しみを感じるのは誰しも嫌だと思うのですから。
「仕事は充実しております。汗ばむ初夏に対して、少し故郷が恋しくなることがあるのですが。」
後、賑やかな先輩たちがいるのです。
時々、否仕事をしない方ばかりなのですが。
俺が入った時に一課は闇だといわれました。
「けれど、笑みの無い世界よりは良いと感じますよ。」
用件は其れのみになりますでしょうか。
それでは、先輩に呼ばれておりますので失礼いたします。
お帰りの際はお気を付けてくださいませ。